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コード不要の発行ツール5つを実際に開いて比べました

Solanaの発行ツールを検索すると同じような5サイトに行き着きます。発行そのものはどこでも似ているので、差が出るのはその周りです。

暗い背景に5つの作業台が並び、それぞれ道具の数が違う。同じ作業でも周辺機能の差が大きいことを表している

発行ツールの差はどこに出るのか

Solanaの発行ツールを検索すると、だいたい同じ顔ぶれに行き着きます。どれも最初の一歩は同じで、名前を入れて、供給量を決めて、ミントする。この工程自体はどこでもほとんど変わりません。

差が出るのはその周りです。トークンが存在したあとに何ができるか。追加でお金を払わず、別のサイトに移らずに、どこまで終わらせられるか。2026年7月に5つのサイトを開いて、機能を1つずつクリックで確認しました。以下はその記録です。

先に2つ断っておきます。これは機能の比較であって、価格勝負ではありません。各社の料金は載せません。半分は価格が動くからで、半分は、権限を外すためと保有者を調べるために結局2つ目のサイトへ行くなら、発行工程だけ安くても意味がないからです。そしてこれは投資助言ではありません。どのトークンを出すべきか、買うべきかについては何も書いていません。

5サイトの機能表

これは機能の有無を示す表です。チェックはその機能が一通り揃っていること、バツは対応する機能そのものがないことを意味します。表のなかで価格に触れているのは自社の行だけです。

サービス位置づけツールの幅無料のウォレット分析保有者スナップショットDevnetフォーセット
J ToolsSolanaツールの総合35ツール
Slerf.toolsミームコインの発行と取引発行まわりが厚い
Smithii発行、バンドル、ボットボットと発行が厚い
CoinFactoryマルチチェーンの発行発行と数点の追加機能
CreateMyCoin発行ページ単体発行ページのみ

この表は行ではなく列で読んでください。ウォレット分析とDevnetフォーセットの2列が、この分野全体の弱いところです。他社4つはどちらも持っていません。

公平を期すと、各社にはそれぞれ強いところがあります。Slerf.toolsとSmithiiは発行とボットのセットが深く、Smithiiはバンドル、ステーキング、ベスティングまで持っています。CoinFactoryは複数チェーンに対応し、権限の取り消しやメタデータのツールもあります。CreateMyCoinは意図的に1ページに絞っています。バツが並んでいることは弱さの証明ではなく、この4社にウォレット分析とトークン関係図と実用的なDevnetフォーセットがない、という事実だけを示しています。

5つのサービスの機能を並べた比較表の模式図。発行機能はどこも共通で、分析系の機能だけが片側に偏っている

他社になかった機能

2026年7月に開いた4社のどこにもなく、J Toolsにあったものが4つあります。

Wallet Scope。ウォレットアドレスを貼り付けると、それらの関係を描きます。誰が誰に資金を出したか、どのアドレスが一緒に動いているか、そして「別々の保有者」に見える一群が実は1人の複数アカウントではないか。発行する側にとっては、健全な保有者分布と、つながった数個のウォレットで1分で崩せる分布との違いがここに出ます。Wallet Scope のウォレット分析は無料です。

正直な限界も書いておきます。資金のつながりは手がかりであって証拠ではありません。同じ出し手を共有する2つのウォレットは、1つのチームかもしれないし、シビル農場かもしれないし、同じ取引所の出金を分けた2人の友人かもしれません。Wallet Scopeが見せるのはお金の形で、意図の判定ではありません。

J Map。トークンの上位保有者を、つながりのあるクラスタとして描きます。J Mapのトークン関係図は表示をURLで共有できるので、チームで同じ図を見ながら話せます。

Devnetフォーセット。本番前に試すためのテスト用SOLを配ります。Devnetフォーセットは1日あたり25 SOLまでで、無料です。他社4つにはテストネットの導線自体がありませんでした。

継続更新される多言語ブログ。いま読んでいるこれです。

発行のあとに必要になるもの

発行して終わりにならないのが実情です。トークンを出したあと、ほぼ必ず次の作業が来ます。

  • 権限を外す。追加発行と凍結の権限が残っていると、保有者から見て信用できないトークンになります。3つの権限をまとめて放棄する導線があると、別サイトを探さずに済みます。
  • 流動性を用意する。買える場所がなければ、トークンは存在しないのと同じです。流動性プールの作成はRaydium、Meteora、Orcaに対応しています。
  • 保有者を確認する。配ったあとに分布がどうなっているかを見る作業です。読み方は保有者分布の読み方に書きました。
  • 配布する。複数ウォレットへの一括送金は、手作業でやると必ずどこかで間違えます。

ここまで含めて1か所で終わるかどうかが、実際の使い勝手を決めます。発行ページの見た目より、この後半のほうが時間を食います。

トークン発行後の作業を並べた流れ図。権限の取り消し、流動性の用意、保有者の確認、配布の4段階が示されている

自社の費用

他社の価格は載せないと書いたので、自社の分は書きます。J Toolsのツールには無料のものと有料のものがあり、有料のものは実行画面に金額が出ます。署名する前に総額が見えていない画面はありません。

無料で使えるものを挙げておくと、Wallet Scope、J Map、保有者スナップショット、Devnetフォーセット、そしてこのブログです。分析系が無料なのは、買う前や配る前に確認してほしいものだからです。

どう選ぶか

1回だけトークンを出して終わりなら、どのサイトでも大差ありません。発行工程はどこも似ていて、失敗しにくく作られています。

継続して触る予定があるなら、発行の後ろにある機能で選んでください。権限の管理、流動性、配布、そして分析。この4つが同じ場所にあるかどうかで、1回の作業にかかる時間が変わります。

迷ったら、まずDevnetで一度通してみるのが確実です。本物の資金を使わずに、最初から最後まで同じ流れを試せます。DeFiとは何かから先に読んでおくと、途中に出てくる用語で止まりません。

J
著者
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