すべての投稿
ガイド

wSOLのアドレス:本物の見分け方とSOLに戻すタイミング

wSOLのアドレスの確かめ方です。Token-2022の別ミント、自分のwSOL口座との違い、JitoSOLなど似たトークン、SOLに戻す場面まで。

12 分で読めます J Tools Editorial
黒い背景の反射する床に金色のコインが二枚立っている。左は普通の丸いコイン、右は銅色の縁をもつ多角形のコインで六角形の中にSの刻印があり、間を赤い光の帯が走る。ネイティブのSOLとトークンの形のwSOLを並べた図

スワップやプールで出会うwSOLは、どれも同じアドレスを指しています。このwSOLのアドレスを知っていれば、ウォレットやプール、スワップ画面に何が入っているのかを自分で確かめられます。

この記事はwSOLのアドレスと、そこから分かることに絞ります。ラップとは何か、どうラップしてアンラップするかといった基本はwSOLの基本とラップの手順にまとめてあります。

wSOLのアドレスはトークンプログラムのネイティブミント

So11111111111111111111111111111111111111112

これがwSOLのアドレスです。トークンプログラムのネイティブミントで、どのウォレットでも、どのスワップ画面やプールでも変わりません。

チェーン上でこのミントを読むと、中身は次のとおりです。

項目本物のwSOL
アドレスSo11111111111111111111111111111111111111112
プログラムトークンプログラム(Token Program)
小数点桁数9(SOLと同じ)
ミント権限なし
フリーズ権限なし

ミント権限がないので、誰もwSOLを勝手に発行できません。フリーズ権限もないので、誰かにフリーズされることもありません。新しいwSOLが生まれるのは、wSOLの口座にSOLが入ったときだけです。

ただし、ネイティブミントは二つあります。新しいToken-2022(Token Extensionプログラム)にも専用のネイティブミントがあり、そのアドレスは9pan9bMn5HatX4EJdBwg9VgCa7Uz5HL8N1m5D3NdXejP。こちらも本物のラップ済みSOLですが、ミントが別なので、片方向けに作られたプールやアプリはもう片方を扱いません。二つのプログラムの違いはToken-2022と従来のSPLトークンの違いで説明しています。

スワップやプールで使われているのは最初のアドレスのほうです。両方のアドレスはSolana公式ドキュメントのSync Nativeの解説に並んでいます。この二つ以外でwSOLを名乗るものは、すべて別のトークンです。

wSOLのアドレスと、自分のwSOL口座のアドレス

ウォレットの中のwSOLは、そのウォレット専用のトークン口座に入っています。この口座のアドレスはウォレットとミントから導かれるので、ウォレットごとに違います。

確かめるべきなのはミント、つまりwSOLのアドレスです。口座のアドレスは、自分の残高の置き場所にすぎません。

この口座は最初のラップのときに、同じトランザクションの中で開かれます。WSOLラッパーで初めてラップすると、口座の作成とSOLの入金が一度の署名で済みます。アプリが自分で開くこともあります。口座が開いているあいだは返還される預り金を抱え、閉じれば戻ります。

ラップしなくてもwSOLが現れる場所

黒に近い背景で光る四つの点が時計回りの輪になり、赤橙色の矢印でつながっている図。上にNative SOLのコイン、右に六角形の枠のwSOL、下にラベルのない光る網目の球、左にSOL returnedのコイン

Jupiterのスワップは、SOLを売るときは途中でラップし、SOLで受け取るときはアンラップします。これが初期設定で、wSOLの口座は同じトランザクションの中で閉じられます(JupiterのスワップAPIのリファレンス)。このサイトのJupiterスワップも、その初期設定のまま動きます。

トランザクションは、全部が通るか何も起きないかのどちらかです。失敗したスワップはwSOLを残しません。かかるのはネットワーク手数料だけです。それでもwSOLが残るのは、たとえば次の場合です。

  • wSOLの口座を開いたままにするアプリを使った(Jupiter自身にも自動アンラップを切る設定があります)
  • いくつものトランザクションに分かれた操作で、後のほうが実行されなかった
  • 誰かがウォレットにwSOLを送ってきた

プールが持つのはSPLトークンなので、SOLとのペアのSOL側は実際にはwSOLです。プールやペアのページがSOL側をwSOLのアドレスで表示するのはそのためです。

流動性追加 / 削除のツールは、流動性を入れるときにSOL側を同じ流れの中でラップし、引き出すときはSOL側がSOLとして戻ります。あとでウォレットに少しwSOLが残っていたら、アンラップしておきます。アプリがはっきりwSOLを求めてきたときは、求められた額だけをラップします。

wSOLではないもの

トークンの名前、シンボル、ロゴは、作った人が自由に決められます。「wSOL」という名前も見慣れたロゴも、何の証明にもなりません。証明になるのはwSOLのアドレスだけです。

JitoSOLやmSOLもwSOLではありません。どちらもリキッドステーキングトークンで、ステーキングプールに預けたSOLの受取証にあたり、それぞれ専用のミントを持ちます。報酬がたまるにつれてSOLに対する価値が上がるので、1対1ではありません。SOLに戻すにはそれぞれのプロトコルかスワップを使い、アンラップでは戻りません。

別のブロックチェーン上のラップ済みSOLも、また別の資産です。

スワップに署名する前や、あるトークンをSOLとして受け取る前には、ティッカーではなくミントのアドレスを見てください。wSOLのアドレスと一致しなければ、それはwSOLではありません。

wSOLを名乗るトークンをwSOLのアドレスと照らし合わせる

  1. ブロックエクスプローラーでそのトークンを開き、ミントのアドレスを上のwSOLのアドレスと一文字ずつ比べます。Token-2022のものなら、もう一つのネイティブミントと比べます。
  2. プログラムがトークンプログラムであること、小数点桁数が9であること、ミント権限とフリーズ権限がどちらもないことを確かめます。
  3. スワップやプールの画面では、SOL側の裏にあるミントと、自分が受け取るトークンのミントを確かめます。

wSOLをSOLに戻すべきとき

ネットワーク手数料を払えるのはネイティブのSOLだけです。wSOLはトークン口座に入っていて、その口座を閉じるまでSOLとしては使えません。

ラップする前に、ネイティブのSOLを少し残しておきます。SOLを全部ラップしたウォレットは、アンラップの手数料さえ払えません。

取引所の入金ページには、そのアドレスで何を受け付けるかが書かれています。SOLならネイティブのSOLで、wSOLは専用のミントを持つ別のトークンです。取引所がwSOLを扱っていない限り、先にアンラップしてSOLを送ります。取引所とウォレットのあいだの送金はSOL送金の方法の解説にまとめてあります。

人に送るときもSOLにします。どのウォレットも手数料をSOLで払うので、相手がそのまま使えます。

wSOLの口座を閉じる

扉が少し開いた黒い鋼鉄の金庫から赤橙色の光がもれ、右に両端がぎざぎざの白い受取票が浮かんでいる。口座を閉じると預り金が戻ることを表す

アンラップとは、wSOLの口座を閉じることです。残高の全部と預り金が、ネイティブのSOLとしてウォレットに戻ります。WSOLラッパーのアンラップは、入力した額にかかわらず口座を丸ごと閉じ、残高を全額戻します。一部をwSOLのまま持っておきたいなら、アンラップのあとでその分だけもう一度ラップします。

ラップとアンラップを繰り返しても、預り金は閉じるたびに戻ります。毎回かかるのはネットワーク手数料です。

ほかに空のトークン口座が残っているなら、Solanaのトークンアカウントを閉じるツールが使えます。wSOLの口座も含めてウォレットのトークン口座を一覧にし、最初は空のものだけを選び、閉じると預り金が戻ります。このツール自体の手数料は、署名する前にページに表示されます。空の口座からSOLを取り戻す流れはSolanaのレント回収の解説で詳しく扱っています。

場面ごとの見分け方

場面どうするか
ペアやプールにSOLと表示されている中身はwSOLのアドレスのwSOL。何もしなくてよい
wSOLという名前なのにアドレスが違うwSOLではない別のトークン
ウォレットにJitoSOLやmSOLがあるステーキングトークン。アンラップでは戻らない
スワップのあとにwSOLが残ったWSOLラッパーでアンラップする
空のwSOLの口座がある閉じて預り金を戻す
取引所へ入金するアンラップしてからSOLを送る

wSOLのアドレスについてよくある質問

wSOLのアドレスは何ですか?

トークンプログラムのネイティブミント、So11111111111111111111111111111111111111112、これがwSOLのアドレスで、どのウォレットでも同じです。Token-2022のネイティブミント(9pan9bMn5HatX4EJdBwg9VgCa7Uz5HL8N1m5D3NdXejP)もありますが、別のミントです。

ウォレットにwSOLの別のアドレスが出るのはなぜですか?

それは自分のwSOLの口座のアドレスです。ウォレットとミントから導かれるので人ごとに違い、ミントであるwSOLのアドレスは変わりません。アンラップすると口座は閉じ、次のラップでまた開かれます。

JitoSOLやmSOLはwSOLと同じですか?

違います。どちらもステーキングトークンで、専用のミントを持ちます。報酬がたまるとSOLに対する価値が上がり、SOLに戻すにはそれぞれのプロトコルかスワップを使います。アンラップでは戻りません。

wSOLを取引所へそのまま送れますか?

送るのはネイティブのSOLにしてください。受け付ける資産は入金ページに書かれています。そこにwSOLがなければ、先にアンラップします。

wSOLのミントの供給量がゼロなのはなぜですか?

wSOLは発行されるものではなく、SOLはそれぞれのwSOLの口座に入っているからです。トークンプログラムは、どれだけラップされていても、ネイティブミントの供給量の欄を0のままにします。wSOLを見分ける手がかりは供給量ではなく、wSOLのアドレスです。

署名の前に見る場所

見るべきはティッカーではなくwSOLのアドレスです。手数料のためにネイティブのSOLを残し、取引所へSOLを送る前にはアンラップしておきます。

J
著者
J Tools Editorial

J Toolsチームからの投稿

J Tools Editorial のすべての投稿を見る →

関連投稿