wSOLのアドレス:本物の見分け方とSOLに戻すタイミング
wSOLのアドレスの確かめ方です。Token-2022の別ミント、自分のwSOL口座との違い、JitoSOLなど似たトークン、SOLに戻す場面まで。

スワップやプールで出会うwSOLは、どれも同じアドレスを指しています。このwSOLのアドレスを知っていれば、ウォレットやプール、スワップ画面に何が入っているのかを自分で確かめられます。
この記事はwSOLのアドレスと、そこから分かることに絞ります。ラップとは何か、どうラップしてアンラップするかといった基本はwSOLの基本とラップの手順にまとめてあります。
wSOLのアドレスはトークンプログラムのネイティブミント
So11111111111111111111111111111111111111112これがwSOLのアドレスです。トークンプログラムのネイティブミントで、どのウォレットでも、どのスワップ画面やプールでも変わりません。
チェーン上でこのミントを読むと、中身は次のとおりです。
| 項目 | 本物のwSOL |
|---|---|
| アドレス | So11111111111111111111111111111111111111112 |
| プログラム | トークンプログラム(Token Program) |
| 小数点桁数 | 9(SOLと同じ) |
| ミント権限 | なし |
| フリーズ権限 | なし |
ミント権限がないので、誰もwSOLを勝手に発行できません。フリーズ権限もないので、誰かにフリーズされることもありません。新しいwSOLが生まれるのは、wSOLの口座にSOLが入ったときだけです。
ただし、ネイティブミントは二つあります。新しいToken-2022(Token Extensionプログラム)にも専用のネイティブミントがあり、そのアドレスは9pan9bMn5HatX4EJdBwg9VgCa7Uz5HL8N1m5D3NdXejP。こちらも本物のラップ済みSOLですが、ミントが別なので、片方向けに作られたプールやアプリはもう片方を扱いません。二つのプログラムの違いはToken-2022と従来のSPLトークンの違いで説明しています。
スワップやプールで使われているのは最初のアドレスのほうです。両方のアドレスはSolana公式ドキュメントのSync Nativeの解説に並んでいます。この二つ以外でwSOLを名乗るものは、すべて別のトークンです。
wSOLのアドレスと、自分のwSOL口座のアドレス
ウォレットの中のwSOLは、そのウォレット専用のトークン口座に入っています。この口座のアドレスはウォレットとミントから導かれるので、ウォレットごとに違います。
確かめるべきなのはミント、つまりwSOLのアドレスです。口座のアドレスは、自分の残高の置き場所にすぎません。
この口座は最初のラップのときに、同じトランザクションの中で開かれます。WSOLラッパーで初めてラップすると、口座の作成とSOLの入金が一度の署名で済みます。アプリが自分で開くこともあります。口座が開いているあいだは返還される預り金を抱え、閉じれば戻ります。
ラップしなくてもwSOLが現れる場所

Jupiterのスワップは、SOLを売るときは途中でラップし、SOLで受け取るときはアンラップします。これが初期設定で、wSOLの口座は同じトランザクションの中で閉じられます(JupiterのスワップAPIのリファレンス)。このサイトのJupiterスワップも、その初期設定のまま動きます。
トランザクションは、全部が通るか何も起きないかのどちらかです。失敗したスワップはwSOLを残しません。かかるのはネットワーク手数料だけです。それでもwSOLが残るのは、たとえば次の場合です。
- wSOLの口座を開いたままにするアプリを使った(Jupiter自身にも自動アンラップを切る設定があります)
- いくつものトランザクションに分かれた操作で、後のほうが実行されなかった
- 誰かがウォレットにwSOLを送ってきた
プールが持つのはSPLトークンなので、SOLとのペアのSOL側は実際にはwSOLです。プールやペアのページがSOL側をwSOLのアドレスで表示するのはそのためです。
流動性追加 / 削除のツールは、流動性を入れるときにSOL側を同じ流れの中でラップし、引き出すときはSOL側がSOLとして戻ります。あとでウォレットに少しwSOLが残っていたら、アンラップしておきます。アプリがはっきりwSOLを求めてきたときは、求められた額だけをラップします。
wSOLではないもの
トークンの名前、シンボル、ロゴは、作った人が自由に決められます。「wSOL」という名前も見慣れたロゴも、何の証明にもなりません。証明になるのはwSOLのアドレスだけです。
JitoSOLやmSOLもwSOLではありません。どちらもリキッドステーキングトークンで、ステーキングプールに預けたSOLの受取証にあたり、それぞれ専用のミントを持ちます。報酬がたまるにつれてSOLに対する価値が上がるので、1対1ではありません。SOLに戻すにはそれぞれのプロトコルかスワップを使い、アンラップでは戻りません。
別のブロックチェーン上のラップ済みSOLも、また別の資産です。
スワップに署名する前や、あるトークンをSOLとして受け取る前には、ティッカーではなくミントのアドレスを見てください。wSOLのアドレスと一致しなければ、それはwSOLではありません。
wSOLを名乗るトークンをwSOLのアドレスと照らし合わせる
- ブロックエクスプローラーでそのトークンを開き、ミントのアドレスを上のwSOLのアドレスと一文字ずつ比べます。Token-2022のものなら、もう一つのネイティブミントと比べます。
- プログラムがトークンプログラムであること、小数点桁数が9であること、ミント権限とフリーズ権限がどちらもないことを確かめます。
- スワップやプールの画面では、SOL側の裏にあるミントと、自分が受け取るトークンのミントを確かめます。
wSOLをSOLに戻すべきとき
ネットワーク手数料を払えるのはネイティブのSOLだけです。wSOLはトークン口座に入っていて、その口座を閉じるまでSOLとしては使えません。
ラップする前に、ネイティブのSOLを少し残しておきます。SOLを全部ラップしたウォレットは、アンラップの手数料さえ払えません。
取引所の入金ページには、そのアドレスで何を受け付けるかが書かれています。SOLならネイティブのSOLで、wSOLは専用のミントを持つ別のトークンです。取引所がwSOLを扱っていない限り、先にアンラップしてSOLを送ります。取引所とウォレットのあいだの送金はSOL送金の方法の解説にまとめてあります。
人に送るときもSOLにします。どのウォレットも手数料をSOLで払うので、相手がそのまま使えます。
wSOLの口座を閉じる

アンラップとは、wSOLの口座を閉じることです。残高の全部と預り金が、ネイティブのSOLとしてウォレットに戻ります。WSOLラッパーのアンラップは、入力した額にかかわらず口座を丸ごと閉じ、残高を全額戻します。一部をwSOLのまま持っておきたいなら、アンラップのあとでその分だけもう一度ラップします。
ラップとアンラップを繰り返しても、預り金は閉じるたびに戻ります。毎回かかるのはネットワーク手数料です。
ほかに空のトークン口座が残っているなら、Solanaのトークンアカウントを閉じるツールが使えます。wSOLの口座も含めてウォレットのトークン口座を一覧にし、最初は空のものだけを選び、閉じると預り金が戻ります。このツール自体の手数料は、署名する前にページに表示されます。空の口座からSOLを取り戻す流れはSolanaのレント回収の解説で詳しく扱っています。
場面ごとの見分け方
| 場面 | どうするか |
|---|---|
| ペアやプールにSOLと表示されている | 中身はwSOLのアドレスのwSOL。何もしなくてよい |
| wSOLという名前なのにアドレスが違う | wSOLではない別のトークン |
| ウォレットにJitoSOLやmSOLがある | ステーキングトークン。アンラップでは戻らない |
| スワップのあとにwSOLが残った | WSOLラッパーでアンラップする |
| 空のwSOLの口座がある | 閉じて預り金を戻す |
| 取引所へ入金する | アンラップしてからSOLを送る |
wSOLのアドレスについてよくある質問
wSOLのアドレスは何ですか?
トークンプログラムのネイティブミント、So11111111111111111111111111111111111111112、これがwSOLのアドレスで、どのウォレットでも同じです。Token-2022のネイティブミント(9pan9bMn5HatX4EJdBwg9VgCa7Uz5HL8N1m5D3NdXejP)もありますが、別のミントです。
ウォレットにwSOLの別のアドレスが出るのはなぜですか?
それは自分のwSOLの口座のアドレスです。ウォレットとミントから導かれるので人ごとに違い、ミントであるwSOLのアドレスは変わりません。アンラップすると口座は閉じ、次のラップでまた開かれます。
JitoSOLやmSOLはwSOLと同じですか?
違います。どちらもステーキングトークンで、専用のミントを持ちます。報酬がたまるとSOLに対する価値が上がり、SOLに戻すにはそれぞれのプロトコルかスワップを使います。アンラップでは戻りません。
wSOLを取引所へそのまま送れますか?
送るのはネイティブのSOLにしてください。受け付ける資産は入金ページに書かれています。そこにwSOLがなければ、先にアンラップします。
wSOLのミントの供給量がゼロなのはなぜですか?
wSOLは発行されるものではなく、SOLはそれぞれのwSOLの口座に入っているからです。トークンプログラムは、どれだけラップされていても、ネイティブミントの供給量の欄を0のままにします。wSOLを見分ける手がかりは供給量ではなく、wSOLのアドレスです。
署名の前に見る場所
見るべきはティッカーではなくwSOLのアドレスです。手数料のためにネイティブのSOLを残し、取引所へSOLを送る前にはアンラップしておきます。


