Solanaのラグプルを見抜く8つのチェック
買う前の90秒でラグプルを見抜く手順。mintとfreezeの権限、LPのロック、保有の偏り、そして発行ウォレットの履歴をSolscanで順に読みます。

Solanaのミームコインのおよそ60から70パーセントはラグプルで終わります。買う前の90秒のスキャンが、それを事前に察知する唯一の現実的な方法です。
ラグプルを見抜く8つのチェックを、実施する価値の高い順に並べます。
- mint権限がmintアカウントで「None」と出ている。
- freeze権限も「None」と出ている。
- LPトークンがバーン済みかロック済みで、発行ウォレットに残っていない。
- 上位10保有者の合計が供給の30パーセント未満。
- 発行ウォレットに、立ち上げては投げ売りした履歴がない。
- 出来高が数百のウォレットから出ていて、同じ10個ほどに偏っていない。
- メタデータが「Is Mutable: false」を示す。
- 段階が分かっている。ボンディングカーブか、卒業後のAMMか。
誰のための記事か
Pump.funやRaydiumに出たばかりのトークンを見ている人へ。Solanaのエコシステムはひととおり分かり、Solscanというトークンエクスプローラを開けて、資金を出す前に健全なプロジェクトの姿を知りたい人です。8つのチェックは、どれも30秒とかかりません。
1. mint権限が恒久的に放棄されている
mint権限が開いたままなら、所有者はいつでも供給を薄められます。健全なトークンはSolscanのその欄に「None」と出ます。ウォレットアドレスがまだ載っているならリスクは高い。この扉はmint権限の放棄ツールで閉じます。操作は一方通行です。mint、freeze、updateの関係はトークン権限の放棄に書いてあります。
2. freeze権限とウォレット凍結のリスク
freeze権限が開いたままだと、所有者は好きなときにどの保有者のウォレットでも凍結できます。あなたのものも含めて。ここもSolscanで「None」と出ていてほしい欄です。freeze権限の放棄ツールで閉じられます。例外はステーブルコインとホワイトリスト型のトークンで、法的にfreeze権限が必要な場合です。
3. LPがロックまたはバーンされている
流動性プールは、いちばん影響の大きい弱点です。LPトークンがバーンもロックもされていなければ、所有者は5分でプールからSOLを引き抜き、価格は崩れます。プールの詳細を開き、LPトークンがまだ発行ウォレットにあるのか、バーンアドレスかロックコントラクトへ送られているのかを確かめます。三つの選択肢の違いはLPトークンをバーンするかロックするか保有するかの比較にあります。
4. 上位10保有者の集中度
Solscanで保有者一覧を開き、上位10ウォレットが合計でどれだけ供給を持っているか読み取ります。30パーセント未満なら健全です。30から50パーセントは要注意。50を超えると高リスク。70を超えれば内部者への集中で、一度の売りでチャートが崩れます。このトークンしか取引したことのない新しいウォレットが上位10に複数並ぶなら、発行者が保有者のふりをしている可能性が高い。詳しくは保有者分布の読み方をご覧ください。
5. 発行ウォレットの履歴
mint権限を持つ、あるいはたった今放棄したウォレットをSolscanで調べます。取引履歴にほかのローンチは見えますか。それらは1、2週間後に投げ売りされ、ウォレットが空になっていますか。同じ流れの繰り返しは常習犯の手口です。履歴が1週間に満たない作りたてのウォレットにも、それ自体のリスクがあります。
6. 出来高、本物か作り物か
DexScreenerやBirdeyeで約定履歴を開きます。出来高の60パーセント以上が同じ5から10のウォレットから出ているなら、見ているのはボットが作った出来高です。本物の出来高は数百の異なるウォレットから自然に出ます。作り物の出来高は一覧での一時的な露出を買うだけで、需要の裏付けがありません。Solana向けの保有者分析ツールが保有者と出来高の比をすぐ示します。
7. メタデータが変更不可
update権限が開いたままなら、所有者は名前もシンボルも画像もURIもいつでも変えられます。買ったものが一晩で別物になり得るということです。Solscanのメタデータ欄に「Is Mutable: false」と出ているべきです。まだ変更できるトークンは、正体を確定していないプロジェクトです。
8. ボンディングカーブかAMMか、どの段階か
Pump.funで、まだカーブの上か、PumpSwapへ卒業済みかを見ます。カーブが埋まるまで所有者は何も引き出せないので、卒業前はリスクの形が違います。卒業後はリスクがLP側へ移り、流動性のロックかバーンがまた最重要になります。
見送るとき
8つのうち3つが赤なら見送りです。1つか2つが黄なら、ポジションを小さくします。全部が緑でも保証にはなりません。これらはリスクを下げるためのもので、消すものではありません。
チェックの自動化
ラグプル判定は手でやると1トークンにつき90秒です。1日に20件見るなら自動化が要ります。Solanaトークンのスナップショットツールがチェック1から6を一つのフォームでまとめます。自分のトークンをSolanaトークン作成ツールで出すなら、同じ一覧をローンチ前に自分のトークンにも当ててください。投資家は同じ確認をかけてきます。
Solanaのラグプルとは何か
ラグプルとは、トークンを立ち上げた側が資金を持ち逃げし、保有者に売れないものだけを残すことです。Solanaではたいてい、発行者が流動性プールから資金を抜くか、新しい供給を大量に発行するか、メタデータを書き換えて、買ったトークンが思っていたものとは別物になるか、のどれかの形を取ります。
名前は足元の敷物を引き抜くことから来ています。上の8つは、引き抜かれる前の兆候を見つけるためのものです。流動性が消えれば、チェーン上に取り消す手段はないからです。
ソフトラグとハードラグ
ハードなラグプルは速くて分かりやすい。発行者が流動性を抜くか、隠し持っていた発行分を売り抜け、価格は1ブロックでほぼゼロになります。起きてしまえばできることはありません。
ソフトなラグプルは遅く、静かです。流動性はプールに残り、権限すら放棄済みかもしれませんが、チームは開発を止めてSNSを放置し、価格が戻るたびに内部のウォレットが保有分を数日から数週間かけて売り続けます。チャートは暴落せず、じわじわ下がります。
ソフトラグは採点が難しい。チェーン上の状態がきれいに見えるからです。失敗したローンチを重ねた発行者に、一部のウォレットへ偏った出来高が重なれば、mintとfreezeが「None」でも、少しずつ抜かれている形です。
きれいな権限一覧はハードラグを除外します。ソフトラグについては何も言いません。権限のチェックは必ず発行者の履歴と保有者の分布を合わせて読んでください。
無料で使えるチェックツール
ラグプルの判定は全部無料で、ウォレットを接続せずにできます。Solscanがmint権限、freeze権限、保有者一覧、「Is Mutable」を出し、DexScreenerとBirdeyeが出来高とウォレットの分布を出します。
チェック1から6を、タブ6つではなく1画面にまとめるなら、保有者スナップショットのツールが一つのmintアドレスから権限の状態、上位保有者の集中、保有者と出来高の比を読み取ります。トークンの確認に費用も署名も要りません。公開されたチェーン上のデータを問い合わせるだけだからです。どのスキャナが何を測るかはトークンスキャナの比較にあります。
よくある質問
ラグプルはどれくらいの速さで起きますか?
流動性を抜くのはトランザクション一つで、価格は1ブロックのうちに底へ落ちます。一方で警告の兆候は何日も前から出ています。ロックされていないLP、開いたままのmint権限、上位10ウォレットに偏った供給。買う前には時間があり、買ったあとにはありません。
mint権限が「None」なら安全ですか?
いいえ。扉が一つ閉じただけで、止まるのは供給の希薄化だけです。流動性が発行ウォレットに残るなら、3つのウォレットが7割を持つなら、ラグプルは起こり得ます。8つは合わせてはじめて意味を持ちます。
Pump.funのトークンは安全ですか?
カーブの上にあるあいだ流動性はコントラクトの中にあり、作成者は引き出せません。その段階では、従来型の流動性の引き抜きはできません。PumpSwapへ卒業した瞬間に変わり、LPのチェックがまたいちばん重要になります。
前にラグプルしたウォレットはどう追いますか?
発行者アドレスをSolscanで開き、ほかのmintを探します。同じウォレットが2週間おきに3つ立ち上げ、3つとも空にしていれば、パターンは見えています。アドレスを保存してください。同じチームが新しい名前で戻ります。
すべてのチェックを無料のツールでできますか?
できます。Solscanが権限の欄と保有者一覧と「Is Mutable」を無料で見せ、DexScreenerが出来高の分布を受け持ちます。すべて公開されたデータなので、ウォレットをつなぐ場面はありません。
自分のトークンにもこの一覧を使うべきですか?
はい。ローンチ後ではなく前にやってください。買い手はあなたのトークンにこのラグプル判定をかけます。mintとfreezeを閉じ、メタデータを固定し、LPをバーンかロックします。三つを緑にすれば、買い手がためらう最大の理由が消えます。
チェックを広げる
8つはラグプルを対象にしたもので、すべての罠は見抜けません。8つすべてを通っても売れないトークンはあり得ます。売却を止める仕掛けが転送フックの中に入っている場合です。これは別の作りで、ハニーポットトークンとはに書いてあります。


